Intelligence Seminar Project

神奈川県立上鶴間高等学校2年生(2013-2014)

内容と日程

1. 論理 (2013.11.7) アンケート回答

2. 認知バイアス (2013.11.28) アンケート回答

3. 直観と推論 (2014.2.20) アンケート回答

有効性の調査

3月20日に調査の説明を受けた選択科目、アントレプレナーシップAを履修している学生のうち、Intelligence Seminarの受講者4名と非受講者5名にこの調査へご協力いただいた。それぞれの学生について、国語、英語、数学の定期考査の2学期末(12月3日から9日まで実施)の点数に対する3学期末(3月4日から10日まで実施)の点数の差が算出された(100点満点)。その結果、Intelligence Seminar受講者の国語 (平均[M] = 5.75, 標準偏差[SD] = 10.34) と数学 (M = 3.13, SD = 7.05) の差の平均が非受講者の国語 (M = -7.1, SD = 13.14) と数学 (M = -11.1, SD = 12.72) の差の平均より高かった。一方英語については、Intelligence Seminar受講者 (M = -4.25, SD = 6.74) の差の平均が非受講者 (M = -2.3, SD = 8.00) よりも低かった。データの自由度が低いことから、統計的有意性は期待できない。

講師のコメント

今回のIntelligence Seminar受講者7名は、神奈川県立上鶴間高等学校の選択科目、アントレプレナーシップAを履修している。その科目を通じて、岩手県大船渡市の復興支援のため、彼らは現地の食材を使った洋菓子の企画、宣伝、および販売を行っている。Intelligence Seminarは3度開講され、内容を、自らの判断を内省する機会になるものとした。アンケート回答から、受講生は内容をある程度理解することができたと思われる。講師の実感として、受講生は内容を楽しむことができたと思われる。受講者と非受講者の間で、国語と数学の点数に+10点以上の差が観察されたことについては興味深い。統計的有意性は疑わしいが、実際に、Intelligence Seminarは受講者7名の言語能力および思考能力の発達を促進することができたのかもしれない。一方、より効果的なサポートを実現するため、Intelligence Seminarで学んだことを応用する機会がより多く組み込まれるべきであったと思われる。

マネジメント・ストラテジスト 星出 直柔

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